代表挨拶

当社は2019年6月に創業し、株式会社カナモトの子会社である株式会社カナテックの下請け製作所として、ユニットハウスの製作に携わってまいりました。しかし、コロナ禍に伴う市場の変化を受け、自社の可能性を広げるべく、一般販売とトレーラーハウス事業へと舵を切ることを決断しました。
こうした事業転換を通じて、お客様と直接つながる機会が増え、これまで聞くことのできなかった「喜びの声」に触れることができました。その声こそが、私たちが仕事をする上で最も大切にすべきものだと再認識しました。
「お客様の喜びが、私たちの喜び」
このシンプルな言葉に、私たちの信念が込められています。その喜びの声を営業だけで留めるのではなく、実際に製作に携わる職人たちへもしっかりと届けることを大切にしています。お客様のメッセージを共有し、日々の仕事の原動力とすることで、より良い製品づくりにつなげています。
現在、資材の高騰により、多くの方が建築を断念せざるを得ない状況が続いています。加えて、現場建築には職人の交通費、道具や資材の運搬費、現場ごとの移動負担など、多くの見えないコストが発生しています。こうした課題を解決するため、私たちは工場でユニットハウスを製作し、現地で迅速に組み立てる方法を採用。作業効率を高めるだけでなく、職人が同じ場所で安心して働ける環境を整えています。
また、日本国内では空き家問題が深刻化し、2023年には過去最多となる900万戸を超えました。住宅を相続したものの活用できず、解体費用が高額なために放置されるケースも増え、地域の治安悪化にもつながっています。こうした社会課題に対し、再販や移動が可能なユニットハウス・トレーラーハウスの活用が、一つの解決策になり得ると考えています。
事務所や店舗の建築においても、未来の変化は予測が難しく、柔軟性が求められます。増築や移転が可能なユニットハウスやトレーラーハウスなら、環境の変化に適応しながら、持続的な事業展開が可能です。
私たちは、ただ建物を提供するのではなく、「柔軟で持続可能な未来」をお客様と共に築いていきたいと考えています。これからも、お客様の声を大切にし、より良い社会づくりに貢献してまいります。
代表取締役 石川 伸太郎