「給料より住環境」が新常識。外国人材が定着し、光熱費も1/3になった北海道士別市の牧場のユニットハウス戦略

「給料より住環境」が新常識。 外国人材が定着し、光熱費も1/3に なった牧場のユニットハウス戦略

地方での深刻な人手不足、特に専門技術を持つ外国人材の確保と定着は、多くの経営者にとって喫緊の課題です。「高い給与を払っているから」と、住環境の整備を後回しにしてはいないでしょうか。

今回ご紹介する北海道の牧場では、築50年の古い社宅が原因で、従業員の不満と高額な光熱費という二重苦に悩まされていました。

しかし、ある「戦略」に基づき従業員宿舎をユニットハウスへと刷新した結果、状況は一変。スタッフの満足度は飛躍的に向上し、冬には月6万円かかっていた光熱費は3分の1以下にまで激減したと言います。

なぜ彼らは、人材が定着する「選ばれる職場」へと生まれ変わることができたのか。今回は、北海道士別市にあるマッケンジーファームの川又様に、ユニットハウスを導入したきっかけや決め手、その後の変化などについてお話を伺いました。

ユニットハウス導入前の課題
  • 近隣の古い家を買い取り寮として使っていたが、夏は暑く冬は寒く良い住環境ではなかった
  • 職場から寮が離れており、交通手段を確保する必要もあった
ユニットハウスを選んだ理由と決め手
  • 従業員の住環境を改善するため宿舎の導入を検討
  • 外国人スタッフの定着率向上のためにも、住環境の整備は必須だった
  • KYOSHINの柔軟な対応や価格、設置までのスピード感が決め手となった
ユニットハウス設置後の変化
  • 夏の暑さや冬の寒さについて従業員から相談を受けることがなくなった
  • 光熱費も以前に比べて節約できるようになった
  • 従業員からもユニットハウスの宿舎は好評で、仕事に対するモチベーションも向上した
目次

従業員の定着率アップへ。牧場が取り組んだ住環境改善プロジェクト

マッケンジーファーム代表の川又様

ユニットハウス導入前には、どのような課題がありましたか?

川又様:ユニットハウスを導入する前は、主に2つの課題がありました。

まず、従業員の住環境です。以前は牧場近隣にある築50年以上の古い家を買い取り、従業員宿舎として利用していました。しかし、壁が薄く、夏は暑く、冬は寒いため、住環境の面で限界を感じていました。

次に、通勤手段です。宿舎が牧場から離れていたため、従業員の通勤手段を確保する必要がありました。車での通勤も考え免許の取得も進めましたが、いろいろな心配事があり、できれば牧場の近くにまとめて宿舎を建てたいと以前から考えていました。これらの課題を解決するために、ユニットハウスの導入を検討しました。

ユニットハウス導入前に、他に検討された方法はありましたか?

川又様:ユニットハウスの導入を検討する前には、他の手段も色々と探しました。

まず、以前に宿泊用として導入していたトレーラーハウスを検討しました。しかし、冬の水道凍結や水回りのトラブルが多かったのです。そこで、北海道のトレーラーハウスをインターネットで探してみると、海外からそのまま持ってきたようなものが多く、結露などの問題が課題でした。また、道内でトレーラーハウスを販売している建設会社もありましたが、手探りで前例がないようでしたので、結局注文には至りませんでした。

そのような状況の中、KYOSHINさんのホームページでトレーラーハウスだけでなくユニットハウスも扱っていることを知りました。特に抵抗感もなく、すんなりと受け入れることができました。

また、以前に知人の大工さんに妻のレッスン小屋を建ててもらった経験から、断熱材の重要性について聞いていました。KYOSHINさんにお話を伺ったところ、同様に断熱材を使用していることを知り、安心して依頼することができました。

価格やスピードだけではない。最終的な決め手は担当者の「柔軟な対応力」

マッケンジーファームのレストラン

弊社のことは何でお知りになりましたか?

川又様:「北海道 トレーラーハウス」と検索した際に、御社のモデルハウスが検索結果に表示されたことがきっかけです。それがユニットハウス導入へとつながりました。

弊社のユニットハウスを導入する決め手となったのは何でしたか?

川又様:ユニットハウスを導入する決め手となったのは、いくつかの要素があります。

まず、事前に連絡することなく突然伺ったにもかかわらず、快くご対応いただき、実物を拝見できたことが大きかったです。

その他にも、価格面や、購入から設置までのスピード感、そしてご担当の石川さん(弊社代表)のご提案内容も、導入の決め手となりました。

導入にあたり、何か不安や懸念はありましたか?また、それはどのように解消されましたか?

川又様:ユニットハウスの制作にあたりいくつか希望は出しましたが、心配な点は特にありませんでした。

特にこだわった点はありますか?

川又様:特にこだわったのは、従業員が一人で快適に暮らせる生活環境を整えることでした。

最低限必要なものを備えつつ、スペースを有効活用するために、ベッドを上段に配置して下を居住空間にするアイデアを石川さんからご提案いただきました。

外国人労働者の方は、給与はもちろんのこと、生活環境を重視する傾向があります。牧場が山間部にあるため、買い物や娯楽が制限される分、快適な住環境を提供することで「働きやすい牧場」だと感じてほしいと考えています。毎日働く場所であり、毎日寝泊まりする場所なので、彼らにとって住環境は非常に重要な要素なのです。

実際にユニットハウスが設置されるまでのプロセスはいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

川又様:ユニットハウスが設置されるまでのプロセスで印象に残っているのは、ご担当の石川さんの対応です。

いわゆる「その道の人」という感じではなく、とても柔らかな対応で、話しやすかったのが印象的でした。

また、「うちの会社はこれしかできません」といった姿勢ではなく、こちらの要望を丁寧に探りながら進めてくださったので、安心してお任せできました。この柔軟な姿勢が、導入への後押しになりました。

他の業者では、「この価格ならこの仕様しかできません」といった決まりきった対応が多かったのですが、KYOSHINさんは非常に柔軟でした。そして、不明な点を質問した際の回答も非常に速かったため、不安なく進めることができました。

「暑い・寒い」の不満がゼロに。住環境の改善が従業員の意欲を引き出す

ユニットハウスの外観1
ユニットハウスの外観2
ユニットハウスの内装
ユニットハウスのエアコン

マッケンジーファーム様に設置したユニットハウス

ユニットハウスを導入したことで、従業員の皆さんの働き方や定着率に何か良い変化はありましたか?

川又様:従業員はとても喜んでいます。彼らが喜んでくれると、その後一生懸命働いてくれるので、私たちとしても嬉しいです。

以前は、夏の暑さや冬の寒さについて従業員から相談や不満を受けることが多くありました。しかし、ユニットハウスは電気で冷暖房が完結するシステムなので、そのような不満がなくなりました。給湯器の灯油も、1年に2回程度の補充で済むようになりました。

以前の古い家では、冬場の灯油代が1軒あたり月に6万円ほどかかっていました。それが今では、電気代が夏はエアコンを使っても1万円ほど、冬は暖房を使っても2万円ほどに収まっています。光熱費が大幅に削減できたのも大きな変化です。

「職場のすぐそばに住まいがある」ことのメリットを、どのように感じていますか?

川又様:職場のすぐそばに住まいがあることのメリットは、従業員が仕事後すぐに帰宅できることと、何か問題が起きた際にすぐに対応できることです。

以前は家が遠い従業員が、何か問題が起きた際に逃げ出してしまうこともありました。また、従業員からも職場に近い方が良いという声が上がっています。
実際に住んでいるスタッフの皆さんからの評判はいかがですか?
川又様:実際に住んでいるスタッフは、とても喜んでいます。

快適になったことで、「もっとこうしたい」といった前向きな意見も出るようになりました。また、個人的な理由で退職したスタッフからも、「この家の環境はとても良かった」という言葉をもらっています。

単なる「住まい」で終わらない。ユニットハウスを活用した事業と地域の未来図

マッケンジーファームのレストラン

今後、このユニットハウスをどのように活用していくご予定ですか?

川又様:現在は従業員の宿舎として活用していますが、今後さらに規模を拡大していくことを考えると、ユニットハウスを増設していきたいと考えています。1人で住む用のものだけでなく、2人向けの2連棟タイプも検討中です。

また、将来的にはお客様向けの宿泊施設としても活用したいと考えています。この地域は高齢化が進んでおり、いずれはマッケンジーファームの関係者しか残らなくなる可能性があります。その際に、外部から来た方々が宿泊したり滞在したりできる場所として、ユニットハウスが役立つのではないかと考えています。

地方での人材確保、特に外国人材の住まい探しに悩んでいる企業経営者の方々へ、メッセージやアドバイスをお願いいたします。

川又様:給料を多く払っているから住環境はどうでもいい、という時代はもう終わりました。外国人人材を確保するためには、まず生活環境をきちんと整備することが不可欠です。

以前、当牧場のベトナム人従業員に聞いた話では、本州で働いていた際に「たこ部屋」のような劣悪な寮に住んでいた経験があったそうです。従業員に長く勤めてもらうためには、生活環境をしっかりと整えてあげることが大切です。また、従業員の親御さんも、お子さんの住環境については大変心配されます。

そもそもベトナムの方々は、暑さには慣れていても、北海道の寒さには抵抗があるようです。だからこそ、本人だけでなく、ご家族にも安心してもらえるような環境づくりが必要だと考えています。

インタビューのご協力ありがとうございました!マッケンジーファーム、そして川又様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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